不安や恐怖と脳のメカニズム
不安という感情は必要なのか。
不安とは、喜びや悲しみ・怒りなどと同様に感情の一つであり必ず誰でも持ち合わせているものす。
もう少し具体的に言うと、今後あるは将来「どうなるかわからない」「安全が確保されないと」いった状況に対して、気持ちが落ち着かずそわそわしたり、心細くてドキドキしたりするのが「不安」という感情です。
不安は必要不可欠な感情
不安というものは決して気分の良い感情ではありません。 しかし私たちは、日常生活の様々な場面で不安を感じています。
例えば、入学や就職、引っ越しなどで環境が大きく変わるときは、期待もあれば不安にもなることもあるでしょう。
ニュースや新聞で悪い内容を見聞きすれば、誰でも今後の将来ことが不安になったりするものです。
できることなら、不安などを感じずに穏やかに過ごしたいと思われるかもしれません。しかしもしも不安を感じることがなかったら、私たちは危険かもしれない未知の状況に、何の準備や心構えもなく無防備に突き進むことになることでしょう。
不安を感じるからこそ慎重になり、準備を整えたり、危険を回避したりすることができるという本質も理解する必要があります。
つまり、不安を感じることは自分に警戒を促すために人間本来に備わった自己防衛能力であり、生きていくうえで必要不可欠な感情といえるのです。
不安の良し悪し
ただし、通常は不安に明確な理由があり、その理由が解消・解決すれば不安もなくなります。解消できる不安というものは、いわゆる「健康的な不安」といえます。
一方で、これといった理由がないのに不安や恐怖が長く続く場合や、自分ではどうすることもできない強い不安が頻繁に起こる場合は注意が必要です。
健康的な不安に対して「病的な不安」な状態といえるからです。この病的な不安を主症状とする精神疾患を「不安障害」といいます。
パニック障害は、病的な不安に分類される「不安障害」という疾患の1つとなります。
不安に思ったら即、病気を疑うのではなく、抱いた不安が「健康的」であるか「病的」であるかを正しく判断することが重要です。自分自身で判断ができない状況であれば、専門家に客観的な判断をしてもらうようにしましょう。
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